仙骨ブロックとは
仙骨とは、尾てい骨の上部分の腰部を指します。仙骨ブロック注射は、腰の神経周囲に局所麻酔薬を直接注射します。安全性が高く、一般の整形外科でも行われる神経ブロック注射です。また、仙骨ブロック注射は保険適用となります。ただし、血液をサラサラにする薬を内服中の方は打つことができません。その場合は、別の治療方法を検討していきます。
仙骨ブロックと
他の神経ブロックの違い
仙骨ブロック注射と他の注射の違いを分かりやすく、以下の表にまとめました。
注射の種類 | 痛み※1 | 注射の深さ | レントゲン透視 | 費用※2 |
---|---|---|---|---|
トリガーポイント注射 | ☆☆ | 約1cm | ー | 円 |
仙骨ブロック | ☆☆☆ | 約2cm | ー | 円 |
硬膜外ブロック | ☆ | 約4cm | ー | 円 |
仙腸関節ブロック | ☆☆ | 約5cm | ー | 円 |
腰神経叢ブロック | ☆ | 約6cm | ー | 円 |
神経根ブロック | ☆☆☆☆ | 約8cm | 〇 | 円 |
※1 痛みには個人差があり、目安として表記しています。
※2 3割負担の場合の注射のみの費用です。初診費用や検査費用は別途かかります。
仙骨ブロックの流れ
1準備
血圧測定後、処置室ベッド上にうつ伏せ姿勢でお待ちいただきます。枕をお腹の下に入れて、衣服はお尻付け根部分をめくって注射を行います。
2神経ブロック
お尻付け根部分を消毒した後に、神経ブロック注射をします。約10~15秒程で終了します。
3安静
ベッド上でそのまま20~30分程安静に過ごしてください。血圧を何度か測り、安静時間終了時にはスタッフがお声を掛けさせていただきます。その場で足踏みして、足の脱力感などの有無を確認します。脱力感や倦怠感がなくなっていれば終了します。
4医師と効果判定
注射による効果判定を行います。その後、ご帰宅ください。
仙骨ブロックが打てない方
血液をサラサラにする薬を内服中の方は注射を打てません。
注射後、気を付けること
- 注射当日の運動は控えてください。
- 湯船による入浴は注射後6時間以上空けてください。
- 注射回数は1週間に1回程度が目安となります。