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関節リウマチ

関節リウマチとは

関節リウマチとは手足の関節にこわばりや痛み、腫れなどの症状が起こり、徐々に固まって動かしにくくなったり、変形したりします。自己免疫疾患の1つである関節リウマチは、全身に発症する可能性があります。初期段階では、倦怠感や熱っぽさ、食欲不振などの症状があり、次第に手足にこわばりが出てきます。
気になる症状がある場合には、早めに受診してください。

関節リウマチの症状

初期症状としては、全身の熱っぽさや倦怠感、動く際の痛み、力が入りにくい、関節の腫れなどがみられます。次第に手足の関節に痛みや腫れ、こわばりなどの症状が現れます。好発部位は、手首や指の付け根関節、手指の第2関節などです。1つの関節だけに現れるのではなく、全身に広がることがあります。このため、異変に気付いたら速やかに受診するようにしてください。

下記の症状がある方は
受診しましょう

  • 起床してから手足の関節が動きくい
  • 手指を動かすと痛い
  • 手指がこわばる
  • 手指が赤く腫れている
  • 手指などの関節や肘が痛い
  • 脚関節が痛い、腫れている
  • すぐに脱臼する
  • 関節が変形している
  • 倦怠感や熱っぽさなど全身症状がある

関節リウマチの原因

関節リウマチは自己免疫疾患です。はっきりとした原因は分かっていませんが、遺伝的要因のほか、ストレスや感染などが原因の可能性があるとされています。何らかのきっかけで関節に炎症が起こり、免疫細胞が自分の骨などを異物と認識して攻撃してしまい、組織が徐々に破壊される状態になるとされています。

発症の多い年代

関節リウマチは圧倒的に女性に発症が多いとされています。好発年齢は40代とされ、更年期や閉経など女性ホルモンの影響が考えられます。

関節リウマチの検査

血液検査

血液検査関節リウマチ発症に関わる自己抗体を調べます。それと同時に、関節炎の有無(CRP)、炎症反応(MMP-3)、リウマチ因子(RF)なども調べることができます。血液検査では、貧血や栄養状態、脂質、糖尿病、肝臓・腎臓疾患の有無も確認できます。

尿検査

関節リウマチと併発しやすい膜性腎症や間質性腎炎の有無を調べることができます。

X線(レントゲン)検査

関節の状態やリウマチの進行度をチェックできます。必要に応じて骨密度測定も行います。また、リウマチが進行すると気管支拡張症や間質性肺炎などリウマチ肺を発症することがあるため、定期的に胸部X線を行います。

MRI検査

関節リウマチのもとである滑膜炎を確認できます。関節リウマチは初期段階では変形がなく、血液検査の異常もないため、X線検査や血液検査を行っても異常がみられないことが多くあります。このため、MRI検査を行うことで早期診断が可能になります。MRI検査が必要な場合は連携する医療機関をご紹介します。

関節リウマチの治療

関節リウマチの治療これまでのリウマチの治療は、なかなか関節の変形を改善できずに、日常生活に支障を及ぼし生活の質を低下させる疾患として知られてきました。近年の関節リウマチにおける治療の進歩は著しく、病気の進行を食い止めることが可能となりました。
まずは、抗リウマチ薬による治療を開始します。当院では、日本リウマチ学会の定めた診療ガイドラインに則って、安全性の高い治療を実施しております。治療薬の性質や副作用についてもしっかりと説明を行い、ご本人やご家族の方の理解を得ながら治療を進めております。